私は現在の職場に転職する前は、どこにでもいるような高卒×派遣社員でした。
それでも、履歴書の書き方ひとつで大企業の正社員、しかも年収は200万円アップという転職に成功しました。
私がどのような履歴書作成を心がけていたのか、ポイントを実例を交えてご紹介します。
高卒でも年収アップできる理由とは?
転職市場は現在売り手市場です。
ほとんどの業界で人手不足になっており、数えきれないくらいの企業が求人を募集しています。
また、ここ数年は毎年のように賃金が上がり始めている追い風もあり、経験者(キャリア採用者)は優遇されている傾向にあります。
つまり、良い人材や即戦力は多少高い金を払ってでも確保しておきたい。という事です。
同じ理由で、学歴よりも持っているスキルや経験を重視する(=即戦力になる)人材を求めている傾向が強いと私は考えています。
- 「学歴」より「スキル・実績」が重視される転職市場の流れ
- 学歴不問や高卒以上の求人増加
- 人材不足により「ポテンシャル採用」も大企業で増加中
転職成功のカギは履歴書にあり
私は高卒で学力は無いですが、本が好きで作文の成績は昔から良かったからか、履歴書や職務経歴書の書き方だけには自信がありますw
一般的に20%程度と言われる書類選考を80%以上の確率で通過しています。
もちろん、受ける企業を適切に選択しているという理由もあるかもしれませんが、3度目の転職の際には大企業3社から転職サイトを通じてオファーを受けられるくらいには上手く書けていると自負しています。
普通どの企業でも書類選考を一番最初にやる事が多いので、そこを通過しない事には話しになりません。
また、高卒という学歴とは関係なく、履歴書が上手く書けている=仕事が出来そう、信頼できそうという好印象を与える事ができます。
高卒向け!履歴書作成の5つのポイント
学歴としては大卒に圧倒的に劣る高卒ですが、履歴書の書き方を工夫するだけで他の応募者(高卒、大卒問わず)よりもずっと優位に選考を進める事が可能です。
高卒者向けの履歴書作成における要点をあげておきます。
- 学歴に嘘は書かない(大卒とか書きたいけど学歴詐称は絶対にNG)
- 資格を持っていればとりあえず全部書く
- 志望動機や自己PRはとにかく前向きに
- 仕事の内容よりも人柄を全面的に押し出す
- 誤字脱字が無いか念入りに確認する
高卒でも年収アップに繋がった履歴書の工夫・記入例
履歴書作成におけるポイントを紹介しましたが、資格とか簡単に増やせるものではないのでその中でもすぐに対策できる内容として「志望動機や自己PRはとにかく前向きに」と「仕事の内容よりも人柄を全面的に押し出す」について工夫できるポイントをご説明します。
学歴詐称しないは当然の事なので割愛します。
資格については、当然あった方が良いに決まっているので転職したい職種や業界によっては資格取得も平行して対応する事をおすすめします。
資格をいくつか持っている方でも、10年前に取った資格よりも、直近で取った資格があると「継続して努力ができる人」と思ってもらえる可能性があるので、一度ご自身の資格の見直しをしてみて下さい。
人よりも良く見せる自己PRの書き方
自己PRの欄は個人的には結構重要だと思っていて、学歴や資格については書き方が決まっている事とすぐに書く内容を変更できない反面、自己PRについてはフリーの記入欄なので、ここを上手く書く事ができればやる気を伝えつつ他の応募者との差別化ができます。
マイナスな表現は可能な限り避ける
基本的な内容ですが、マイナス表現を使わないという縛りは結構難しいです。
いくつか使えそうな言い回しをまとめておきます。
- 業務内容が合わなかった、やりがいが無い等(職種を変えたい) ⇒ より自分の得意な分野を生かしたい
- 残業が多い、仕事がキツイ等(プライベートも大切にしたい) ⇒ 自身のキャリアアップのため
- 安定していない、将来性がない ⇒ 腰を据えてキャリアを築きたい、業務に集中したい
- その他(ハラスメントや給料が上がらないなど) ⇒ 現在の職場では自分のやりたい業務が出来ない
明らかに転職内容として妥当なもの(ひどいパワハラ、過度な残業、出張が多すぎて家族との時間がまともに取れない等)については、そのまま記載しても理解してもらえる可能性が高いですが、それでも可能な限り転職をするマイナスな理由よりも、転職して得られるプラスの理由を記載するのが大前提です。
さらに、転職する事でそれが実現できる内容になっている事が重要です。
たとえば、同じ業界、同じ職種に応募しているのに「より自分の得意な分野を生かしたい」と言っても、同じような仕事だけど??と思われてしまうのでこのあたりの細部は、応募する企業によって内容を変える必要があります。
企業研究した内容を一言で良いので入れる
その企業についての特別な内容を一言入れるだけで、ただ自分をアピールするだけでなく、ちゃんと御社を調べて、理解した上で応募しています。という本気度を示す事ができます。
- 御社の経営理念である〇〇に共感し~
- 昨年実施していた〇〇のプロジェクトのように私の働きで社会に貢献できるような~
- 新たに設立した〇〇事業に特に関心があり~
実際の求人をみて考えたわけでは無いので内容は適当ですが、とにかくただ大企業だから。とか給料が良いから。という表面的なものではなく、その企業だから入りたいという意思を伝える事が重要になります。
履歴書では人柄を全面的に押し出した方が良い
細かい業務内容は職務経歴書で記載する事になるので、同じ事を書いてもしょうがないです。
私は、履歴書では自分の人柄をアピールし、それによって現職にどのような影響を与えてきたのか、さらにそれは御社でも貢献できる内容ですよ。というのを積極的に伝えるようにしていました。
私の場合ですが、一つ見本となる文章を書いてみます。
「私は人と関わる事が好きで、業務でも複数の部署や会社と協力して業務を進める事が多くあります。その際、相手の立場や状況を考え発言や行動をすることで社内外での信頼を得てきました。その結果、現在の職場では窓口的な立場になっており、業務遂行における中心人物の一人になれていると自負しています。御社でもこれまでの経験を生かして、個人や部署だけでは無く会社全体で問題解決していけるような組織の一員になれるよう尽力します。」
こんな感じでしょうか。
適当に(たとえば上記の分をコピペして)記載すると、面接でボロがでる可能性があるので、自分の特技や特性を生かした書き方をするようにして下さい。
履歴書のOK例・NG例のチェック項目
履歴書を実際に書くと、思ったよりも時間がかかるので何が必要で何が不要なのか分からなくなってしまう時があります。
OK例とNG例を記載しておくので、最終確認のチェックリストとしても利用してみてください。
履歴書に必要な項目(OK例)
- 嘘は記載が無い。
- 誤字脱字が無い。
- 学歴や職歴の日付(卒業年月や入社年月)が正確。
- 語尾が統一されている。(基本はです。ます。でOK)
- 自己PRで自分のアピールポイントは具体的な事例と合わせて記載されている。
- それは転職先の企業でも役に立つ内容になっている。
- 企業の求める人材とマッチしている。(求人票や企業研究で必としている人材のイメージを固めておく)
- 企業研究した内容が一ヶ所以上入っている。
- 内容が前向きで、期待や信頼が出来そう。
- 文章を読んでイメージする人物像と面接で相手が受けるであろう印象が同じ。
履歴書に不要な項目(NG例)
- 別の企業に関する内容が記載されている。(複数企業の履歴書を作成する際にコピペ作っていると稀にある)
- ネガティブな表現が記載されている。
- 文章が短い。文字数が少ない。
- マイナス要素も記載されている。(素直なのは良いですが、例えばTOEIC300点とかならあえて書かない選択をした方が良い)
- 面接で深堀りされると答えられないような内容の記載。
履歴書だけじゃない!職務経歴書との合わせ技
履歴書はあくまでその人の履歴を端的に示しているに過ぎないので、細かい業務内容や成果は”職務経歴書”に記載する事になります。
キャリア採用で、同じような職種に転職したいと思っているのであれば、この職務経歴書はさらに重要な書類になるので、細かいポイントは別記事でまとめます。
まとめ|高卒でも履歴書の書き方ひとつでキャリアップ、年収アップが可能
履歴書はある程度記載する項目が決まっているので、ただ埋めるだけなら簡単で時間もかかりません。
ですが、その簡単な書類が人より上手く書けている事が、転職においてはかなりのアドバンテージになります。
書類選考に通るかどうかはもちろん、面接で聞かれそうな内容の想定もできますし、最終的に内定する時の年収を決めるための情報にもなります。
たった数枚の書類と数回の面接であなたの人生が変わるわけです。
高卒という学歴である以上、他の応募者よりも時間をかけて戦略的に内容を構成する事を忘れない事が重要です。
そうすれば私のように年収200万円以上アップの転職も必ずできます!私にできたのですから、皆さんに出来ないはずがない。
困った事や相談事、さらにもっと詳細が知りたいという方はコメント、お問い合わせからご連絡お願いします。
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